管理責任について

ネットの悪口の管理責任は誰が負うべきなのか?

悪口言うのは当たり前というスタンスに立てば、中傷や個人情報などはスレッド型掲示板を管理する側の問題。中傷や個人情報などならば現行法でも十分に対応できる。プロフィールサイトの騙りに関しても現行の法律や規約などで対処できるだろう。フィルタリングにしても政府主導よりも、市場原理に任せた方が対応が早いと個人的には思う。ネットは発展途上で、これからもドンドン変化していくだろうから政府では迅速な対応が取れない。また、政府が規制する場合は新たな利権の温床になりかねない。

について琴子の補足とコメントを――
ネットの誹謗中傷などの「人権侵害に関わる事案」について責任を持つのはやはり書いた本人です。んで、法的責任能力がない場合は親権者もしくは法的後見人がその責を負うことになります。
プロバイダ責任制限法の規定は文字通りプロバイダの責任を「制限」する法律です。
なので、現行法であればプロバイダに責任がくる場合、削除依頼があった時(知り得たとき)に、適切な処理を経ないで「削除した場合」と「削除しなかった場合」に付いて責任が付くわけです。
ここで、重要なのが、

  1. 常時監視義務がないこと
  2. 認めるに足る相当の事由

の二つです。
特に2点目の「認めるに足る相当の事由」というのが誹謗中傷などの人権問題についてプロバイダ側が躊躇する部分となります。ガイドラインでは、次のような事例については「相当な理由」に当たらないとされています。
「他人を誹謗中傷する情報が流通しているが、関係役務提供者に与えられた情報だけでは当該情報の流通に違法性があるのかどうかが分からず、権利侵害に該当するかいなかについて、十分な調査を要する場合」
「電子掲示南東での議論の際に誹謗中傷などの発言がなされたが、その後も当該発言の是非等を含めて引き続き議論が行われている場合」
んで、立証責任は被害を受けたと主張するものが立証しないといけないのです。

何が言いたいのかって

結局は親の責任――

新法を適宜追加する問題

法学の人なら誰でも知っているこの名台詞「ミネルヴァの梟は暮れ染める黄昏とともに飛翔する」では、有りませんが結局法律というのは後追いになってしまうのです。
後追いになる運命を持っている以上なるべく現行法による適用が望ましいのではないかなって思うわけです。