キリスト教に関するメモ

id:Marco11 (中略)あとキリスト教ってどの時代のどの地域にも政治用と個人用とがあったんじゃないかと思う勘で

非常に良い勘してると思います。やはり、信仰に篤いからでしょうか。
 
本来、キリスト教の教義って「個人救済」の宗教ですからね。
ただ、宗教として生き残るにはどうしても現世での後ろ盾が必要だったのでしょう。
利点として、「カエサルのものはカエサルへ、神のものは神へ」といった二王国論が既にあったってのが強みなんじゃないかな?

(以下、200行程度の宗教史)
――[略] ハテ・スタが30個くらい溜まったら公開するかも(笑)
(宗教史ここまで)
 
もう一つキリスト教の重要な概念は、「契約の更新」って概念です。
つまり、旧約から新約へと変ったときに行われた契約の更改の事を指します。
契約が更改されることで、社会のシステムが劇的に変った。この考え方は、改革と言う概念に繋がります。
革命とは、ある時点を境にして社会の法則(主に法律面であれこれ)がまったく異なったものになる現象を言います。
資本主義社会を打倒する共産主義の革命も、絶対王政を覆す近代市民革命も契約の更改から派生した思考法なわけです。
東洋における革命との違いは易姓革命(中国古来の政治思想で、君主に徳がなければ別姓の有徳者に天命がくだり、新たに王朝を開いて帝位につくということ)とは違って、「契約が変ることで社会システムが変る」という根本思想があるのです。
多分、西洋と東洋の考え方の違いはこの辺に出てくるんじゃないかな?