+αな事って何だろ?

あははは、、、琴子は、ダメ出しする世代らしいです。
一言突っ込みは良いとして、オタクって何だろうってのが最近の疑問。

俺らの世代じゃオタク趣味の奴なんぞ腐るほど居て、だから自分より濃い奴やヤバい奴もいっぱい居る訳で、今更同じステージで勝負しようとしてもそいつらにすら追いつかん、追いついても今度は上の世代にダメ出しされる、だから「オタク趣味だけ」って本当に難儀な生き方だよなー、とある時期からじわじわと思うように。
よっぽどオタク的な振る舞いを貫く事に自信や意欲や野望でもない限り、オタク一直線は無理だよなあ俺ももう25だし、とか。

ギリシャの産婆の息子*1は「美」について悩んだけど。同じように概念情報ってのは定義しづらいと思うのよね。例えを挙げて提示する方法があるけど、それを敷衍してどうのってのは言えないのがこういう定義だと思います。まさに「萌え」を定義できないのと一緒。
オタクについても一緒だよね。様々な属性が付いていて、敷衍することが出来ない概念。例えば、「特化した知識」をオタクっていうんかな。これを第一定義とすると広義のオタクは世の中のほとんどが当てはまるんじゃないかなぁ? 人間仕事や大学行ってれば多少他人とは違った知識ってのは身に付くようになると思うのよね。じゃあ、第一定義を少し変形させて「生活に不要な知識を特化してる人間」と再定義すると、世の学者と呼ばれる人なんかは数学オタクや社会学オタクや考古学オタクや医学オタクとかになるだろうし。なんとなく、実情にあって無い感じ。
もう一つは、オタクの社会性についての問題。コミュニケーション能力っていうのかな、そう言った能力の有無がオタクと関係あるのかって話しがあるけど、私の周りのオタクは「無駄にコミュニケーション能力高い」のよねぇ……。逆に、コミュニケーション能力の著しく低いオタクじゃないひとなんてのもゴロゴロと束売りするほど居てむしろ逆ジャン? とか思ったりするときすらあるのですよ。ま、コミュニケーションの基本は情報や価値の交換ですから、情報特化型のオタクはコミュニケーション能力高くないとやってられんよって思ったりもするのよねぇ。でも、このコミュニケーション能力ってのは働きすぎると意見に左右されてしまい、いわゆる他人の意見に流されやすくなっちゃいますね。と言うわけで、ある程度の自己の基盤というかアイデンティティになる。意志の力が高くないと実はやってられないのかもしれません。
 
そう言えば、「知情意」ってのがありますね。
草枕ではありませんが、

智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
兎角に人の世は住みにくい。

ま、オタクの世界も知識の垂れ流しでは角が立つし、情報仕入れるためにコミュニケーション能力が高いだけでも他人の意見に流される。かといって、人の話も聞けない奴はオタクには成れないだろうし、とかく住みにくい世の中だって事で……。

*1:もちろん、ソクラテスの事ですよ。