神話論理〈1〉生のものと火を通したもの

生のものと火を通したもの (神話論理 1)

生のものと火を通したもの (神話論理 1)

再読、学術書なのですが面白い。レヴィ=ストロースの面目躍如!って所でしょうか。
てか、つい最近まで日本語訳が無かったって言う事実が、日本は構造主義を通り越していきなりポストモダンポスト構造主義の理論をありがたく享受してるのか? と言う事を考えさせられた。
でも、理解は難しいよねぇ。神話と音楽の共通性を歌っているのですが、実際の作業は、音楽に例えるならば、数小節の集まりを分析して、その音楽の主題を見つけると言う方法になりますかねぇ……。ジグソーパズルの部品の集まりを「ほらほら、これはここだよ!」って何もないところにぽんとランダムに置きながらパズルを完成させてて、なんかのマジックを見せつけられたような気分にもなるってのは理解できるな。逆に見せ物を鑑賞するって言うのであれば非常に楽しめますよ。
構造主義という哲学の難しいところは、その構造が誰でも見れるって言われても見れない人が出ちゃうかも知れないと言う手法の難しさかも知れないね。
 
ところで、はてなのキーワードの「構造主義」にはちょっと問題が多い気がするなぁ……。
でも、哲学の項目について編集するほど度胸なので放置。

あと、初心者向きじゃないと思う。
ストロース読むなら、「悲しき南回帰線*1」と「今日のトーテミズム」が良いと思いますよん!
あと、構造主義自体に興味あるなら、プラスして『野生の思考』(La pensée sauvage*2)。ただ、今入手するのは至難の業かもね……。
科学的思考方法と対比した形で書いてあるので、似非化学に関するお話の為にまだストック中。

*1:「悲しき熱帯」だったっけ?

*2:フランス読みにすると「三色スミレ」と同じ読みなんだって!キレイだねっ!