人の尊厳を奪われた人が生きると言うことの意味

初っぱなから重いネタを……。
多分、愉快犯ではなく本物かなぁって思いました。
支離滅裂で有りながら論理が通っている文章は愉快犯ではかけないと思います。
逆に、論理展開の稚拙具合がある種の狂気を醸し出してて恐い。

テレビを見てほかにも自殺したいと考えている人々がいることがわかりむりをしなくてもよいことがわかりました。いじめた人達何もしなかった先生、校長先生、教育委員のせいで僕は死にます。自殺します。先生や校長先生、教育委員は、テレビで見たように責任のがれをするでしょう。僕にはわかります。だから僕は、彼らをうらみます。

 
ちょっとした心理試験をしましょう。

夫とひとりの息子を持った妻がいました。
ある日のこと、連れ添った夫が死にその葬儀の時のこと、
参列者のひとりに、とても素敵な男性に出会い一目惚れをしました。
そして、葬儀が終わり自宅に帰ったときのことです。
妻は、息子を殺害してしまいました。
 
ここで質問です。 何故、妻は息子を殺害したのでしょうか?

どっかの本に書いてあった心理テストです。*1
詳しく調べたら都市伝説 - Wikipediaとのこと。
常人とは少し違った感性でもって答える。が、理論は通っている。こういう恐怖があるなとは思う。
 

対応について

手紙の彼の行動は戦略的な意図を持って行動していると思う。
その点に於いては、非常に明晰な頭脳で事に当たっている。
これ以上失点を増やしたくない、文科省
今の時期に、隠蔽してそれが発覚したときには次の教育法改正もままならない。
そして名前を書かなかったことで、対応範囲が非常に広がると言う理論。
意識的にしろ無意識的にしろ相手のウィークポイントを突いている。
香山リカ氏が劇場型自殺と言おうが何だろうが、自己の主張を自殺によって消化するというのは古くからある一般的な手段。

 午前0時過ぎに会見した銭谷真美・初等中等教育局長は、公表に踏み切った理由について、「手紙通りとすれば、11日に自殺すると言っているわけで、一度しかない命を大切にしてほしいと考えた。大人もいじめ問題の解決のために頑張るから、ぜひ生きてほしいというメッセージを(マスコミに)伝えてほしい」と話した。

 

 「命は一つしかないものだし、自分のものだけではない。君が生まれた時はお父さん、お母さんが君の命を腕の中に抱きとってくれたわけだから、いろいろ言いにくいこともあるけれども、誰かに必ず気持ちを正確に伝えてください。学校の先生が何もしないということがあるのなら、文科省がこれだけのことをマスコミのみなさんにご協力をいただき、しているんだから、世の中は君を放っているわけじゃないことを理解してほしい」
(強調部:引用者)

たぶん、手紙の彼が求めているのは違うと思う。
誰かに気持ちを打ち明けているのに、欲しい解答が貰えない。そう言った苦しみの類だと思う。

「人として生きていけないのに、生きる意味ってあるんですか?」

彼の問いかけは端的にはこれだ。
非常に重い。
「ヒカリゴケ」とは正反対の内容だ。

ひかりごけ (新潮文庫)

ひかりごけ (新潮文庫)

こちらは、「生きるために、人の尊厳を踏みにじって良いのか?」が問題になっていた。
死体にも人としての尊厳はある。だから、問題になったのだ。
緊急避難の解釈で問題になったのではない。人が人を食べると言う現象は、現代社会において、人としての何かを捨てることを意味する。
だから、問題になった。
「人としての尊厳を捨ててまで生きること」の是非を『ひかりごけ』は投げかけている。
そして、いじめと自殺の問題は、
「人としての尊厳を踏みにじられてまで生きること」の是非を問いかけているのではないか?

私は、非常に重い内容だと思っている。

プロファイルしてみる(予想をプロっぽく言ってみる)

うら見ます→恨みます 等の誤字や「NPOなどにきふすること。」などの特殊な用語に対する知識はある。また文科大臣の氏名を知っているのは公民で勉強したから?
性別は男、学年は中学生、おそらく1年生くらい? 3年ではないね、3年なら後数ヶ月だし。
「全員の名前をこうしょうしてもらいます。」
「ひ」と「し」の混用は東京都南東部に多い(いわゆる江戸弁)
豊の文字から推察するに「豊島区」。若しくは片親が都内出身?
あと、句読点の位置や付け方に大きな特徴。
後半になればなる程、句読点の位置にバラツキが発生している。
句読点とはブレスの位置です。それが少ないと言うことは一気呵成に言いたいことを言ってしまいたいと言う表象。
特に、担任の先生へ以降の文章に句読点の乱れは見えます。
激情的な性格、ヒステリー気味な性格もあるかも?
体格的には小柄若しくはやせ形。直筆部分を見るに、「省」や「田」の下の部分を省略して半月形に囲んでいる所があるのですが、左利きでかくとああなるかも? 私も左利きなので、子どもの頃はこう書いていた記憶が……。

*1:正解は、「息子を殺せばまた葬儀が出来て、その素敵な男性にもう一度会えるかも知れない」と言う理論