日本人は核問題が出ると思考停止する事

他人のまわしで相撲を取る事の是非はともかく各紙の対応状況が解りやすくスポイルされています。
時間も経って、だいぶ各紙の論調に差が出てきたのかもな……。

 論調が明確に分かれたのは、15日のテレビ番組などで、麻生太郎外相と中川昭一自民党政調会長が、今回の北朝鮮情勢は周辺事態法に該当するという認識を示して以降だ。麻生氏は周辺事態認定に加え、特別措置法の制定にも言及した。
 また、中川氏は日本の核武装論議について「非核三原則は守る」としながら、「議論は当然あっていい」とも述べた。麻生氏も18日の衆院外務委員会で、「非核三原則を維持する政府の立場は変わっていない」としつつ、「(核保有の是非を)一つの考え方として議論しておくのも大事だ」と答えた。

  1. 朝日=「核兵器保有に関する麻生外相の国会答弁は聞き捨てならない」
  2. 日経=「中川発言は、近隣諸国に疑心暗鬼を呼ぶ不見識な内容だった」
  3. 産経=「日本の平和と安全を守るにはこの対応では不十分なのだ。国際社会の責任ある一員として対処するために、法体系の不備を抜本的に見直さなくてはなるまい」
  4. 読売=「将来的な核保有の『研究』が必要(かもしれない)」←非言及

 
概要は上記のような形。
大体論調的に、思考停止してる順番に並んでるかも。
この場合の思考停止は判断停止(エポケー)ではない。
単純に上意下達というか旧態依然というか――言い方を変えれば「過去の教訓」なる一言になる(でも、実際には自分は考えてない状況)のかもなぁ……。
時代が変われば価値も変るので思考し直す。又は議論し直すと言うのも政治の形ではないかな?
 
ただ、個人的意見では「いまさら核には核をと言ったハンムラビ法典は流行らないよ」という事ですかねぇ。
今のご時世、武力均衡なんてのはお互い疲弊するだけですしねぇ。
一番賢いのは、日本の番犬様であらせられるアメリカ持ち上げとけばいいんでね?
非核三原則の持ち込まずだけゆるめる形になっちゃうのか?
 
大体、日本だけで周辺の徴兵制を採用する核保有国家と対峙し、なおかつ対欧貿易やら石油輸送ルートのシーレーンの安全を確保する費用なんて国力鈍っちゃうじゃないか。
日本がこれだけ経済成長を遂げた原因は、軍事力に回す人材を経済方面へと向けたからじゃないだろうか? 軍人なんてのは若くないといけないし、一番動かせる人材が徴兵で減るというのは経済的にダメージが高いと思うんだよねぇ。
イモの尻尾のような狭い国で、徴兵なんてした日にゃ国家基盤を揺るがす自体に為っちゃうんじゃない?
お隣の経済なんてガタガタじゃないか。
一応フォローしておくと実質GDPとかのあたりね(伸び率はお隣の方が5.4とかで良いんだけど基本となる前年度のGDPとの伸び率なので、日本風に言うと「最近操業が上手くいってる零細企業」って感じ)……。
そう言った意味で、せっかく高い金払って雇っている戦争とまやかしの正義が好きな番犬に頑張って貰えば良いよ。うん。
その間にせっせとカネ作っておけば良いんでね?