そろそろ、いじめについて考えてみる

ぶっちゃけ、私なんかも昔っからこういう感じですので、いじめられたりとか結構ありましたよ。
しかも陰湿なの(笑)や〜ね、女のは醜くていけねぇ〜や
幸いというか何というか、親の仕事の関係で転校は結構あるので、学校を移れば無かったのが幸いですね。
いまだから、笑い飛ばせるのですが当時は笑い飛ばせるほどの知恵もなかったですしね。

私の立場は、いじめは加害者が全面的に悪いと言う立場です。(二元論は嫌いですが、立場を明確にした方が良いでしょう)
そこを加味して次の話しを読んで下さい。
 
トラウマは多分あると思います。
あと、人格形成に多大な影響を与えていると自分では思っています。
 
私と今回自殺したあの子との違うところがあるとするならば、自分の生活環境が学校以外にも存在したという事だと思います。
学校だけが全てで、その学校から見放された存在、または存在を否定されたもの。言い換えれば、個人の持っている世界からの拒絶を受けた者に、その世界で生きていくことというのは難しいだろうと思います。
 
幸い、私には学校だけが世界の全てでなかった事も多大な影響を与えていると思います。
日曜日にはサークル活動があって別の社会システムが私の周りにありました。学校だけが世界ではないし、自分を取り巻く環境は自分の周りの人間にも左右されると言うことを暗黙裏に学習したと思います。
 
けど、孤立無援の13才の少女が生きて行くには学校という狭い世界では辛い世界だったと思います。
そう言った意味では自殺という選択肢や他殺という選択肢も、取り得る最大の選択肢だったとおもいます。
弾氏の主張も正しい部分もあると思います。

だから、私は心の傷を持つ人に私は同情しつつも、心の傷を取引材料として使う人々を軽蔑せずにはいられない。確かに心の傷は痛い。しかしそれを持つことによって人は強くも優しくもなれるのではないのか。

ただ、心の傷は相対論では語ることが出来ない領域だと思っています。
自分は大丈夫だった、だから、自殺は良くないと言ったことは、自らトラウマを持つ者の言ってはいけない禁忌だと思います。
だから、自殺は悪だと言う論調には賛同できかねます。
彼女の死は道を違えた自分が歩んだ道なのかも知れないのですから……。
 
かといって、自殺が最善策とは思えないのも又事実――
(ネタをネタと解った上で尚書かざるを得ない心情を察してくれ)
もちろん出だしが子猫殺しの坂東眞砂子のアレと同じ文面から始ってるので

おそらく、今社会に出ている人の中で、いじめを受けていたために“普通”の人間になりきれず、生きにくい思いをしている人は相当数いるのではないかと思っている。
そこでいじめの経験を喋っても、社会はそんなことで対応を変えてくれる程甘い所ではない。
結局、扱いづらい奴というレッテルを貼られておしまいである。だいいち、いじめられていた経験を持つ人が星の数ほど居る中で、あなただけ、そうあなただけ特別扱いしてもらえる保証がどこにあるのだ。

私がいじめを受けて学んだこと、
「私は普通の人とは違う感性を持っている」という事だと思います。
また、程度の差こそあれ「普通の人」なんて仮想人物は存在しないと言う学習。これは、何かの本を読んで感銘を受けたセリフだったと思います。
そして、個性とは普通と違うことを前提とした賛辞である。と言う当然の帰結
私は、普通とは違った見方で世界を見るように努力しています。なるべくね……。
もっと、突っ込んだ言い方になるけど、自分の視点を複数持って多角的に世の中を見る術を身につけようとあがいています。
中道は覇道に通ず。この生き方は私にとってのトラウマの産物とも言えます。
 
いじめを持って、いじめられた経験を盾に人に頼る生き方は私には合いません。
いじめられた過去をいかに自分で昇華できるか、いじめを受けた人の足かせでもあるわけです。
いじめを受けても上手く自分の中で消化できる人も居るわけですから、10代に受けたいじめは自殺が最適というのは賛成できません。
 
何にせよ、黙認した学校に不備はあったと思いますし、いじめと自殺の相関関係は無いと言おうが、いじめがあった事実は覆せませんし、それに対応出来なかった事実も又残ります。
死の直前までいじめがあった以上、学校側の管理責任は逃れることが出来ません。
また、加害者の子どもは後ろ指指されるような環境を作るべきだと思います。
若しくは、いじめが発覚した時点でいじめ加害者の子どもたちは、いじめ撲滅のための施設を作ってカウンセリングによる問診を実施とか、いじめが行われたクラスを対象に教師向けのカウンセリングを行うとか……。
あんに、あなたは精神的に病んでますよと言う暗黙のメッセージを伝えるべきだと思いますね。
 
ただ、いじめを教育で何とか出来るなんてのは教育者として烏滸がましい事だと思います。
いじめは社会システムの必要悪というか、社会システムの陥穽です。
教育程度で無くなるなんてのは間違っても思っちゃいけない。