老人を笑いものにするヤラセな番組に

えーっと、アレってヤラセでしょ? だって、TBSだもの!!(笑)
いや、むしろ「ヤラセをヤラセと受け取ることができない人がいる」事を恐怖に思うべきか?
あの番組は、「ヤラセを理解しつつ我々が持っているステレオタイプな老人像というのを逆にあざ笑う」事が主題じゃないのかと思うのですよ。
人間各個人が持っている主体に対するイメージ、と言うのを誰しもが持っているわけです。コレをステレオタイプまたはステロタイプというわけですが、「老人は人の話しを聞かずにボケている」とか「弱きもの汝の名は女なり(ハムレット)」とかこういう固定概念を持っていることを視聴者が予め持っていることを前提として番組が制作されているのだと思うのですが。


「老人は人の話しを聞かずにボケている」と言う固定概念を持っていて、番組内で「我々が持っている固定概念から、想定範囲を大きく逸脱した回答をさせる」事で、「ああ、この老人たちはしたたかな人たちだ(ボケてるふりを大げさにしているな)」という感想を抱かせることで「老人たちはボケた振りをすることで危険回避するすべを持っている人もいる」という新しい概念を脱構築させる趣旨があるんじゃないでしょうか?

某テレビ番組のお年寄りによる早押しクイズはご存知だろうか。以前からあるのだが、この番組の笑いの取り方は問題があるのでないか?とPJはかなり前から疑問を感じている。また、周囲からも「笑えない」という声が聞かれる。

むしろ、私が恐ろしいと思う所はあの番組を表面上だけ受け取って笑えないと糾弾するその主張が恐ろしいと思います。
自分の思っている固定概念の変容を受け付けることができない脳髄の凝り固まった人が何より恐いと思うのです。
あの番組は自分の持っていた固定概念を間違っていると認識させるところが笑いの本質であり、老人に対して笑うというのが趣旨ではないと思うのですがね。
そう言った意味では、あの番組は「大人」のバラエティーになるのかな?


でも、見ないけどね(笑)


ちなみに私の周りのご老体方はしたたかですよ〜。
本当に自分の都合の悪いときはボケた振りや、体の調子が悪い振りしますしね。
だてに私の3倍生きてる訳じゃないさなんて豪語する老人たちはやはり強いと思うのです。
逆に笑ってあげて「騙されないぞ〜」って思うくらいが良い関係ができるのでは?