CSSで行頭字下げ(行頭スペース有害論)

余所の余談を見て技術情報を公開しようと思ったので特にトラバを打つつもりは無いですが……。

余談:今日、大学の先生が「最近はレポートで改行する際に一文字ずらしていない人が多い。メールで改行するときの癖がついているのではないか」と言っておられました。
この指摘の是非はさておき、一般の文書におけるマナーをブログに取り入れるのは面白いのではないかと思ったので、今回の記事では改行時の一文字ずらしを積極的に取り入れました。

昨日の記事の事後調査もかねてWEB巡回中に発見したのに何故か、この余談が気になってしまった。
そう言えば行頭字下げって最近見ないなと思ったのです。
多分Wordを素のままで使うと先頭1字下げで文章を打つと自動的に2行目以降はインデントが掛かるのでわざわざスペース打つ必要が無いんだよね……。
一太郎Ver3.1当たりからのワープロユーザーなので、暫くは行頭字下げはやってましたけど、最近は本当にスペース打つことがないなぁ……。
大体最近では、InDesignで長い文章はやってるし、約物は字下げ無しでそれ以外は全角空きの設定だから見栄えも良くなりますしねぇ(根っからのWord嫌い)。
自分としては、行末受け約物全角/半角・段落 1 字下げ (起こし食い込み)が基本です。
→んなこたー、どうだって良いんですが……。


実際、レポートで改行する際に字下げをしないって言うのは提出が手書きってことなのでしょう。
大学時代(Windows3.1とかの頃)はレポートはワープロのみ可ってのが多かったので、逆に大変でした。
いまの文字入力の早さは大学時代に培われてきたものでしょう。


そう言えば何故行頭字下げの習慣が生まれたんでしょうか?
昔の文にはそう言うのが無かった気がします。
句読点自体存在しませんでしたしね……。

さて、本題

所で、現在の私のページではCSSによる字下げがされています。

.section p{
text-indent:1em;
}

こんな感じで、字下げしています。
取りあえずWebベースによる段落行頭一字下げは、HTMLによる規定では無くCSSによる設定に依存させるべきだと思っているからです。
HMTLでは<p>〜</p>を段落として示すと言う機能だけが割り当てられるのがエレガントだと思います。
ユーザースタイルシートというのがあります。ブラウザによってはユーザーが作成したスタイルシートを使ってページを表現する場合もある訳なので、ユーザースタイルシートで段落一字下げの設定が行われている場合に、行頭でスペースが挿入されていると、その人には視覚上、段落二字下げに見えるという結果になります。
従って、ユーザブルなページを作成する場合には1字下げを空白文字によって実現するべきではないと言う大きな理由となるわけです。
HTML+CSSでは、日本語組み版のように段落を一字下げて表現するのか、それとも英文のように行間を開けて表現するかの選択をユーザに任せているのです。
人によっては、行間が空いていれば見やすいと思う人も居るでしょうし、行頭インデントの方が解りやすいと思う人も居るのです。
いまあなたが見ているウェブブラウザのデフォルト・スタイルシートが「段落は1字下げでなく1行空けで表現する」と規定しているだけで、他の誰かが使っているブラウザのスタイルシートが日本語の慣例に従って「段落1字下げで表現する」と規定されていれば、そのブラウザでは段落1字下げでページを閲覧していることになります。


つまり、段落の視覚表現を1行空きの方がつかみやすい人は1行空きで段落を表現し、1字下げの方がつかみやすい人は1字下げで表現できるようになっているです。1行空きの方がつかみやすい人にとって行頭スペースは有害です。


以上が技術的な面から見た行頭スペース有害論です。