ゲーム脳とゲーム脳脳との仁義なき戦い

なかなか、現場レベルの話しは出てこないので面白いと思いました。

科学的思考と言うか科学的手順がないのは教育の現場でも同じなんだなと思った次第。

ゲーム脳は現場で実在する?

というのも、弟が現場で感じていることで、「なんか話を聞かないなーとか感じる児童に聞いてみると、だいたいゲームを毎日3〜4時間やってるらしい」という話。しかもそういう子が何人かいるみたいで。

科学的な手順は次のような過程を経て、科学的だと言われるのです。
観察→仮説→予測→確認→評価→公表→追証
の手順を経ない物は科学ではないと言う論拠です。
特に評価と追証は重要なのですが、科学的手順における評価とは、「推測が確実な説明であると確信が示せるまで、観測結果に対する可能性ある別の説明を探すこと。」を指して言います。
この部分を省いてしまうとたちまち因果律を無視した似非科学(呪術的思考)の出来上がりな訳です。


上記引用の部分はいわゆる「確認」の段階で行われた「実験もどき」なのですが、「よく話しを聞いてるなーって思う子がどの位ゲームをしているのか」という実験資料が足りないと思います。そもそも実験とは厳密には「対照実験」の事をいいます。観察対象が1グループだけは意味がないのですよ。


初めから結論ありきでやってるから呪術科学なんだろうな……。
医者に藪医者*1があるように、藪教授が居るってわけ。


ま、一番の衝撃は中学校に言って保健室の前を通ったら「保健ニュース」の2005年度版にゲーム脳に関する記事(1317号 2005年10月18日 集中力・記憶力が低下する「ゲーム脳」)が堂々と掲載されていたことです。

また、今年の4月にもこんな記事が出ています。

1333号 2006年4月18日 ITが招く、脳の運動不足
「便利さ」や「快適さ」は、脳を幅広く使う機会を減らします
指導 財団法人河野臨床医学研究所 理事長 築山 節先生

実際には目にしていないのでどのような内容なのか不明ですが、おそらくそう言うことなのでは無いかと思います*2


ソースはこちら
http://www.schoolpress.co.jp/news/06/ho.htm
http://www.schoolpress.co.jp/news-title/ho.htm

*1:ヤブ医者の「藪」は「野巫(やぶ)」から来ています。つまり、野に居る呪い師と同じ治療法を取っていると言う意味

*2:もし、ご存じの方がいればご一報を