マック衝撃99%減益…「100円」大外れ

吉野家も経常利益半減、2期連続赤字に

主な原因はCMなどで盛んにPRした「百円マック」の目論見が外れたことだ。百円玉を握り締めて来店する客数は増えたものの、「もう一品」の注文がなく、客単価が下がったという。

んー、経営戦略に誤りがあったことに気付かなかったのはCEOの大きな過失だと思います。
基本的に外食産業は不況より不況から脱出するときにこけやすいのですが、今回もろにその影響が出た感じは否めません。
過去に(と言っても数年前ですが)他業界で、経営不振に陥った会社と逆に利益が増大した会社がありました。イトーヨーカ堂ダイエーです。
ダイエー側の経営戦略はどうだったかというと、薄利多売を基本戦略とした販売形態を行ったところ。見事こけましたね。同じ時期に外国資本から入ってきたグループも同じように薄利多売政策で頑張りましたが僅か数年で撤退の憂き目にあったところもありました(言わずとしれたカンフールです)。また、同じくウォルマートも業績不振が続き経営トップの首がすげ変わることも起きてます。
薄利多売方式による人件費、輸送費、管理費の増加と売れ行きのバランスが取れなかった結果です。
一方、イトーヨーカ堂側がどのような経営戦略を採ったかというと、一番利益の出る衣料品関連のTOPの変更をしバイヤー(商品買い取りの専門業)の教育、PBの開発、などの徹底したMD(マーチャンダイジング=商品政策)を行ったことが黒字経営の根幹をなしていました。
吉野家系列では後手に回りながらも7月から新しい商品開発に取り組み生き残りを目指していますが、同様の外食チェーン店に遅れを取った感じは否めません。マクドナルド社と吉野家では、畑が違うので、何とも言えませんが、生き残り策としてのMDは今後も重要なポイントとなることは予想できそうです。