小論文自動採点システムの開発

小論文自動採点システムの開発 | スラド Linux
機械が小論文の採点を行うようになったのです。まだ、試作機のようですがいずれ本格的な導入もありえるかもしれませんね。機械が採点を行うことの是非はわざわざ論うことも無いかと思いますが、ロジックが判ってしまうとそれに対応した模範解答が生まれててしまい、自由な発想や論理性を束縛する恐れが在ると思います。これによって、更なる「記憶受験」の弊害が生まれるのではないでしょうか?
もちろん、機械が採点を行うことによってある種の客観性を取得できると思います。漢字の適切な用法、パラグラフ単位での見易さ、助詞や接続詞の使い方、ら抜きやさ抜き言葉のチェックと言った簡単な内容は現在でもできると思います。逆に、それ以上の高度な内容は現在の日本語認識率に大きな疑問を感じずにはいられません。
更なる問題を挙げておきましょう。受験は手書きで行うことが基本となるはずです。なぜなら、漢字を正しく書くことができるかをチェックするための機能でも在るからです。となると、自動的に機械採点を行うためにはOCR(光学式文字読取装置)を利用する必要が出てくると思われます。現在のOCR識字率はお世辞にも良いとは思いません。そのような手間を介するよりは今まで通り、人間の手による採点の方がコストを抑えることができるのではないでしょうか?