母系社会の利点

ブクマのメモに触発。

女性が単独で生活できるようになった現代では狩猟社会と同様に母系社会が適切な気がします/関連「離婚後の子供の戸籍問題」:産んだ女性の戸籍に入れれば確実だと思う

そうそう、母系社会の利点って何かって言うと。血の断絶がないって事ね。
母から生まれたものには必ず「母」の血が入っているので、血脈が途絶えないって利点があります。
男の場合はそうはいかない、今は科学が発達したのであれですが、少し前までは自分の息子がはたして本当に自分の子なのかって言う問題が常に付きまとったわけです。
だから、血縁にかんする戸籍とかは母方のほうが合理的だと思いますよ。
父系社会だと、父側の氏族として、血ではなく権力が委譲するって感じでしょうか?
文化人類学で言うと父系母系ってのは対立概念じゃないので(ちなみに日本は「双系的父系社会」と分類される場合もある)、結局は「財産の委譲はどのルートか?」ってのと「権力の委譲はどのルートか?」って部分に尽きちゃうのかね。どちらにしろ、家族制度が崩壊しちゃってるので父系も母系も同様に潰えてるって感じかもしれない。
 
権力にしたって、父親がサラリーマンじゃあれだし、財産だって現行法ではかなり微妙ですしね。
名前問題とかもあるんですけど、形骸化しちゃってるので夫婦別姓とかも世の流れでしょう。つまり、父方の権力が減ってるというよりも、世代間の譲渡が機能してないとか形骸化してるんじゃないかな?
 
家族制度の発生はひとえに血縁のタブーを防止するための機能でしたから、そこから時代を経て先ほどの富の蓄積云々で権力や財産の委譲が発生したので、狩猟採取時代に回帰するってのは、よりライトな方法かもしれませんね。