企業の倫理学

企業倫理の3つの柱は下のような感じ、だと思ってます。

  1. 儲けを出すこと
  2. 社会に貢献すること
  3. 悪徳を成さないこと

事業者が目的を踏み外さないように、また、企業として適正な利益を上げられるようなそういう制度は難しいのかな。競争を前提でコストを考えているのがそもそも間違いなような気がします。

企業倫理を制度に求めるのが間違っていて、企業倫理は社会によって淘汰されるべき物だと思うな私は――
「儲けを出すことと」と「社会に貢献すること」の二つは相容れなく、相対するのではないか?と言う疑問が出るかも知れないけど、実際にはそうならないと言うのが面白いところ。
ただ、相容れない部分も(もちろん)あるわけです。
企業が従うべき「法」というのは、「その地域における法律」があります。明文化されている法律に従わないといけないぞって言う物。もう一つは、「市場における法」市場ルールですね。明文化されていません、当たり前ですが……。品質と価格を比べて価値があるかどうかを市場が決めるってルールです。ある意味、弱肉強食な部分があります。
そして、もう一つが「道徳法」というべき物です。
大戦後の一つの価値観ではあるね。
 
企業倫理の中に、責任って概念が含まれます。
責任ってのは、社会に於いて人と同じく扱われる権利の身分証みたいなもので、会社は別名「法人」とも言われる人格を持つわけ。
権利と同時に義務や責任ってのがついて回るわけっすよ。
 
話しがずれたので軌道修正――
競争前提ってのは、市場理論として正しい。市場における法律に従ってるわけです。ただ、徒に盲目的な忠誠ってのはマズいよね。
ただ、社会貢献という大きな枠組みで法制化するってのはまず無理だし、出来たとしても有効性に疑いが残るかなぁ。
例えば、老人介護福祉について考えてみる。
基本的には、民間委託がほとんど。
そして、新規参入が激しい。
さらには、需要過多な産業からそろそろ落ち着くかって所。
落ち着いたときに、自分の会社が有利なポジションにいるためには、「コスト削減」、「合理性重視」、「他社より素晴らしいサービス提供」の三本柱が生き残るコツだ。
サービス業界におけるコスト削減は何処で出来るか?
サービス業界に置いて一番コストがかかってる(比率が多い)部分は、「人件費」だ。
人件費を減らすにはどうすればいいか? 方法は二つ、「人員そのものの削除」と「合理性を高めて一人の作業が効率よく回るようにする」の二つ。おそらく片方だけじゃ駄目。
合理性を追求するなら、「スタッフ部門の最適化」と「ライン部門の効率化」を図るね、人員削減では、スタッフ部門の効率化を優先で人件費削減を目指す。減らした人材はライン部門へ転用。
「独自性の高いサービス提供」ってのは何よりスピード運用と、アイデアの入口を増やす必要があるので、インセンティブを付けてアイデアを募集。実現度の高いアイディアと低いアイディアを分別するために、一部投票制度のような物を導入するかな、そうそう、はてなアイディアみたいな感じのは良いかもね?
そして、おそらく会社の変貌と社会の受け容れにタイムラグが発生するので、いかに窓口を増やすかってのが問題になってくる。
そして、その時期が「悪魔の誘惑に駆られる時期」なんだろうな。
窓口増やすには、「商品」と「値段」の差からくる価値がどれだけ高いかによって決定するのと、単純に値段が消費者が支払える程度の金額であることの2条件が必要。
手っ取り早いのが、値段を下げることだけどこれやっちゃうとジリ貧、なので商品価値を上げる方法が必要になる。