財務処理における数字のマジック

貸倒引当金ってのがあります。
非常に便利な謎の数値です。主な目的は他人にお金を貸して(売り掛けなど)帰ってこないリスクを予めお金を備蓄しておくことで、実際に帰ってこなかった時にそれを割り当てる事に使います。
カネボウさんが昔行った粉飾決算はこの貸倒引当金繰入を使った方法だったことは知られているんじゃないでしょうか?(ま、私の行ってた大学の経営学の方の卒業論文は「粉飾決算の手法と発見についての研究」と言う微妙なテーマ*1でやってましたので気になっていただけですが……)

出資法の上限金利と利息制限法の上限の中間にあたる「グレーゾーン金利」の返還を求める動きが、借り手の間で一段と拡大。同社は、返還に備えた引当金をこれまでより2043億円積み増し、4187億円とした。他の消費者金融各社も、業績予想を下方修正する可能性が高い。

*1:ちなみに情報工学の大学の卒論は「人工知能における意味データベースの手法」とまあ、エキスパートシステムに関連する内容だったんだよな。時代は流れるもんだ……。