「こうのとりのゆりかご」の設置問題

ま、西洋とは違ってキリスト教が入ってないからそれほどとは思うんですがねぇ……。
気になったのがいかの文章。
この文章のソース元が不明なのでアレだけどねぇ……。

 安倍晋三首相は「私はポストという名前に大変抵抗を感じる。子どもを産むからには、親として責任を持って産むことが大切」と発言。別の形態のものを考えるのか、との質問には「既にそういうお子さんたちに対応する施設もある。匿名で子どもを置いていけるものをつくるのがいいのか、私は大変抵抗を感じます」と消極姿勢を見せた。

 高市早苗少子化担当相も子どもを捨てる風潮を助長する懸念を表明。塩崎恭久官房長官は「美しい国づくりを目指す安倍内閣としても、一般の日本人からしても、親が子どもを捨てる問題について法律以前の問題と考えなければいけない」と不快感をあらわにした。

まずは、しんちゃん「ポスト」って名前じゃないですよ?
次に、発生させないと言う理論では既に発生している物については対応できませんよ?
あと、塩崎ちゃん、あんたの思う美しい国ってのは既に捨てられた命を見捨てる国?
塩崎ちゃん、一般の日本人って誰?
塩崎ちゃん、「法律以前」って、思考停止のこと? 感情論のこと?

つぎに

女性議員の方へ、
女は機械だって言われてあんだけ怒ったんだから、コレについてもしっかり怒ってね。
なんせ、子供を「物」のように扱っていますからねぇ。
女性を「機械=無機質な物」扱いされたと怒っているのであれば、子供を「不燃物」のように捨てられるこのシステムも怒って当然でしょ?
(ま、私なんかはレヴィ=ストロースに傾倒してるので、女とは交換財と言われても未だに反論材料が無いのでね。冷ややかに見ていますよ。ウン)

欧米では

基本的にキリスト教に於いて、堕胎は罪なのですよ。なので、産む。
つい50年ほど前はそいうことが当たり前でして、未だに敬虔なクリスチャンではタブーです。
しかも、カトリックの場合これまた「コンドームはいけましぇん」とか言っちゃうのでどうにもこうにもって感じ。
大体、「閨房まで坊主が口出しすんな!」なんて、キリスト者じゃない琴子は思っちゃうわけですが、宗教理論的には、人間が自然に対して選択権を持ってはいけないという理論で成り立ってるんです。
そんな分けなんで、カトリックの強いお国では未だに母体に危険がない限り堕胎禁止なんて法律がまかり通っています。なので、赤ちゃんポストも必要悪の範囲なんでしょうねぇ。ケア的な意味合いで。

翻って日本では

熊本のあの病院もカトリック系ということで、設置してるわけですが……。
総攻撃っぽいねぇ。
実際問題、育てることが不可能な人がいて「そんなんわがままだっぺ!育てろや」とか言ってると、今度は愛情を注げないわけですから、虐待が出るわけですよ。その虐待する親から子どもを取り上げるシステムが、日本じゃ整備されてないって現実もあります。
虚飾されたうわっぺらだけの言葉で、思考停止するよりもやらなきゃ成らないことあるんじゃないかなぁ?

機能としてみた赤ちゃんポスト

一部では、簡単に捨てちゃう人が増えるのではないか? と言う向きもありましょうが、命自体は助かると思います。ただ、匿名とかそのへんに問題があるんだろうねぇ。
子どもには「親を知る権利」ってのがあると思ってますので。

まとめ

赤ちゃんポストと言うシステムは感情論で語ってはいけない。
せめて、機能論で考えるべきだと思います。
ただ、私は生命に関する確固とした倫理観や哲学を持ってませんので何とも言えませんがね……。