仮想空間とかMMOに於けるリアルとアンリアルの階層醇化に関する考察

たまには長いタイトルを……。
フランスで右派と左派の陣営に分かれてそれぞれの仮想空間内にある事務所を攻撃しているというニュースです。

 ロイター通信によると仏パリのカフェで戦わされていた右派と左派の政治論争が仮想現実空間に持ち込まれ、暴力的な抗争に発展している。

このゲーム、セカンドライフって言ってそろそろ日本にも上陸すると言う噂が出ているので、気になってるMMOなんですが……。
ゲームというよりは3Dアバターで仮想空間でコミュニケーションを取ろうという発想のもので、どちらかというとメッセンジャー寄りなコミュニケーションツールとしての色合いが強い物だと認識しています。
screenshothttp://secondlife.com/
日本語βも出来てるのかな?
自分でオブジェクトを自由に生成できるのとスクリプトさえ組めれば自作のゲームなども楽しめるって奴らしいです。
なんて言うか、ニール・スティーブンスンのスノウクラッシュの世界見ないな感じ?

スノウ・クラッシュ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

スノウ・クラッシュ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

スノウ・クラッシュ〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

スノウ・クラッシュ〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

表紙に騙されちゃいけません。やっぱ、海渡って言語変えてまで到達するだけの力がある作品だと思いますよ。
ちょっと世界観は古いけど「メタ・ヴァース」っていう仮想空間が出てくる話です。
ニューロマンサーのアレとどう違うのかって言うと、アバター性って奴になるのかなぁ?
メタ・ヴァースはオープンソースであるってのが売りなんだろう。
セカンドライフは非常にユルイ形で利用者がプログラムを触れるようにしているにしているのは○なんだけど、完全なオープンソースでないのが残念でもあるね。
 
仮想空間がリアルになればなるほど仮想と現実の境界が曖昧になって、仮想が現実を浸食するよりも早く、現実の方が仮想を浸食するのは不可避ではないかと思ったりする。
でもま、こういうカオスも好きなのでセカンドライフには頑張ってもらいたいところだ。