もうちっと補足説明からネットインフラの問題点

先日の

宣伝には「上りも下りも最大100M!」とか書いといて実際に一杯まで使ったら悪用だのなんだのいわれるんじゃ詐欺だろ

に対する。コメントへの反応。


今回の論点としては、対価を払っている(つまり、契約の範囲内でってこと)状態で悪にされるってところが問題なんだと思う。
座席で説明するのなら、お相撲さんが地方興行で、航空機乗るときに2席分のチケット買ったとしよう。
んで、運悪く通路側にある2席の座席が確保されたわけだ。
お相撲さんはおとなしく、その二席を使っていたら奥の座席の人が「邪魔で出れない!」とか騒ぎ出してスッチーに文句をたれる。
お相撲さんが一方的に悪者になってるという構図だね。
別に太っているお相撲さんが悪い訳じゃない。2席使うという契約がされている以上2席占有しても問題ないと言う理由だ。
むしろ、問題と成るべきところは、通路側にしか座席を確保できなかった航空会社側のシステムの問題で(つまりインフラ側に問題があるんじゃないの?って理論)、契約したお相撲さんが悪いって言うのはおかしいんじゃないのかな?って話しになる。
インフラタダ乗り問題ってのがあるけど、「GyaO」とかでググルと出てくる問題。


意図的な寓話は置いてもう少し話しを続けよう。
ぶっちゃけちゃうと、テクノロジィの進化にビジネスモデルが着いていけてないだけ、特に問題点はTDM時代のネットワークアーキテクチャに依存する部分が多すぎるって言うのが原因でしょう。誰もタダで使ってないしインチキしてるわけでもないはず。
昔のATMシステムみたいに、決められたキャリアしか使われていなかった時代にA点とB点を繋ぐ機器の設置こそが、つまり料金の発生だった。そう言った緩やかなネット形成の時代ならそれでも儲かった。ただ繋ぐだけ。だが、その後インターネットの擡頭でIP機やルータといったイーサネット機と言うバリバリの汎用品で幅をきかせることになると、これでお金を取ることが出来ない時代がくる。
じゃあ、何所で金を取ったのか、隣接ホップまでの帯域で料金設定することで儲けるわけ。自宅からGC局、オフィスからデータセンターとかね。
そう言ったロジックでインフラ作っていったのは他でもない通信事業者な訳ですよ。
作っておいて、自分達の提示した料金払った人が使っていて、新しいアプリが出てきて自分達の見入りが少なくなると「タダ乗り」っていうのは違うと思うなって言うのが本音――
SONET/SDH時代なんかは、接続ノードの数が増えると幾何学的に接続スピードが劣化したので幹線のトラフィックの伸びでインフラ拡充してたけど、インターネットの時代(非同期・統計多重時代)はトラフィックよりもユーザ数でインフラ拡充が必須にするべきだったのにしなかったネット業者の問題じゃないのと言いたいわけです。
タダ乗り論を展開する前に、エッジデバイスをしっかりとインテリジェント化して、もっと入り口でトラフィックを振り分ける技術を備えて置くべき何じゃないの?
ベストエフォートはホントにベストエフォート、パケットロスあり遅延ありで映像なんてとてもとてもっていうようなネットワークと、そこそこの料金をお支払いになられた方にはこちらの低遅延IP回線をどうぞっていうClass of Serviceをもっと真剣に考えるべきなんじゃ無いかな?


ああ、何度も言いますがWinnyに興味は無いっす。
ただネットインフラの問題点には常に疑問を感じています。
Winnyに使う帯域あればゲームしてるさ!

参考:ネットインフラただ乗り論争の本質 - CNET Japan
【集中連載 通信大改革の行方】(4)「インフラただ乗り」で始まるインターネットの新たな議論 | 日経 xTECH(クロステック)