FTAのお話

FTAってのは、自由貿易協定(Free Trade Agreement)のことで、両国間にある関税を撤廃して輸出入を自由化しましょうよ! って協定の事です。
韓国で始ったFTAなんですが、政府は何がしたかったんでしょうか?
関税のメリットっていうのは「自国の商業を保護する」ことがメリットです。
例えば日本、むか〜〜し米の自由化とかオレンジの自由化なんてのがありましたね。なんで、あんなに反対があったのかというと、日本の米やオレンジの生産者がアメリカや南米、オーストラリアからくる大量生産の非常に安い商品に押されて、農業経済が逼迫する事が一番の問題てんでした。
品質よりも、常々食べるものですからなるべくコストを抑えたい。そうすると、大量生産された安い品が入ってくると消費者は例え品質が高くて値段が高い物より、他商品質が下がっても安い物を飼いたくなるってのが心情。そこで、外国から輸入された商品には関税と呼ばれる税金を掛けて市場に流れる商品の金額を調整して消費者が一方的に輸入物に流れないようにする。
ポイントとしては、関税にもメリットがある事は忘れちゃいけません。実際、数カ国が固まって関税同盟を作ることで成り立っている国もあります。
この関税同盟の利点は明確で他国の流入を避けると共に自国と周辺諸国の貿易を守ると言うのが利点。(しかしながら、経済がグローバル化している以上ブロック経済もどきは弱いところと言えば1930年代を見るまでもありません。弱い通貨は弱いままって事になるんです。)

 米韓FTAは、自動車や衣料品などの韓国製品の関税を廃止し、米保険・ 金融会社に対する投資障壁を減らすもの。金鉉宗通商交渉本部長(貿易担当相) は記者会見で、韓国が40%の関税を米国産牛肉に対しては15年、米国産豚肉 では10年かけて撤廃すると表明した。コメはFTAの対象となっていない。
 金本部長は、両国が北朝鮮の開城(ケソン)工業団地で生産された製品の 取り扱いについて今後、話し合うことで合意したと述べた。韓国は2002年に 同工業団地への資金援助を開始した。
 バーティヤUSTR副代表は、米国が北朝鮮で生産されたこうした製品を いかなる合意の対象ともしたくないと考えていると言明。「はっきりさせよう。 開城はこのFTAには含まれない。北朝鮮で処理もしくは生産された製品が米 国に入ることを認めるものは一切このFTAにはない」と述べた。

うはぁ、食品じゃなくて保険・金融・工業製品の自由化かぁ……。
問題点を挙げましょう。大前提は「関税が無くなるって言うのは、他国の高品質な商品が流れ込んでくる」って事……。
中前提1に「生産地証明があればその商品を関税無しに販売することが出来ること」
中前提2に「韓国の工業製品の品質は推して知るべしであること」
小前提1に「日本はアメリカに工場を持っていること」
小前提2に「工場を持っていれば、本社が他国でも生産地証明が出来る事」
結論:工業的に弱い会社は淘汰される(この場合、アメリカの商品が無関税で入る。)
どう考えても、自爆スイッチを自分で押したとしか思えん。
てか、この契約に何か意義があるの?