友人Iの話し(抄録)

これは、友人のIから聞いた話し。
氏が免許を取って5年くらい経ったときの話し。
夜の国道を走っていたんだそうな、ちょうど真っ直ぐな道で回りにも何もなく、信号すら数km先まで全くないような道。もちろん、スピードを飛ばして走っていたんだそうで。
信号のないところでいきなり人が両手を出して道の中央に立っていたそうです。氏はそれに気付いてあわてて急ブレーキをかけたんだそうです。
両手を出してクルマを止めようとしたのは18〜20位の女性だったそうです。
あわやって所でクルマは停止したのですが、後続車のブレーキが間に合わず玉突きになったんだそうで……。
ガツンという衝撃があって道を見るとそこには先ほどの女性が居ない。
クルマは幸い後続車もブレーキが掛かっていたので身体に異常が出るほどの事故ではなかったらしいです。
一応、警察を呼び調書を取ったんだそうですが、「あなたもですか……。調書には幻覚を見たってかけないので、「小動物を人と誤認し急停車した」と書いておきますね。」と言われたそうで、警察官の「あなたもですか」というつぶやきが気になって聞いてみると、「年に数回そう言う事があるんですよ」って教えてくれたそうです。
調書にも書けない現象ってのはあるんだねーってI氏はのたまっておりました。