んー、あれだ

ラーメンが美味しゅうございました。
帰りに本屋によって詩集を買いました。


個人的に好きな詩人、歌人は。立原道造とか穂村弘とか好きですね。
詩集くらいは心、愛、祈り、そして明るい世界があっても良いかなと思います。
人にはそう言ったものが無いからこそ渇望するのだろうと思います。

美しいものになら ほほゑむがよい
涙よ いつまでも かはかずにあれ
陽は 大きな景色のあちらに沈みゆき
あのものがなしい 月が燃え立つた


つめたい!光にかがやかされて
さまよひ歩くかよわい生き者たちよ
己は どこに住むのだらう――答へておくれ
夜に それとも昼に またうすらあかりに?


己は 嘗てだれであつたのだらう?
(誰でもなく 誰でもいい 誰か――)
己は 恋する人の影を失つたきりだ


ふみくだかれてもあれ 己のやさしかつた望み
己はただ眠るであらう 眠りのなかに
遺された一つの憧憬に溶けいるために

祈りにも似た渇望が人の心に揺さぶりをかける。そして、美しいと感じるのだと思う。


それを悲しいことと取るかは、読む人の判断だとは思います。
詩集はある程度大人になってからの方が味わいが深まるとは思います。

パンセ (中公文庫)

パンセ (中公文庫)

悲しみは知識である。多く知る者は恐ろしき真実を深く嘆かざるをえない。
知識の樹とは生命の樹ではない。
パスカル「パンセ」)