誘導多能性幹細胞(iPS細胞)に成功したらしい

ES細胞(=胚性幹細胞*1 )と、同等の能力を持った新しい万能幹細胞が開発されたようです。
彼の国の教授がやらかした不祥事の煽りも受けて、日本でもES細胞に関する研究が一時ストップする自体になっていましたので朗報とも言えるでしょう。
基本的に現在のES細胞は、受精卵ないし受精卵より発生が進んだ胚盤胞までの段階の初期胚が必要であるため、多くの倫理的な問題を抱えており現ブッシュ政権では禁止されています(ブッシュ氏は、南部のキリスト教徒【キリスト教右派を支持している】でもあるため。こういうの五月蠅い人なのです。)。

 成果のポイントは、遺伝子の導入により、すでに分化してしまった皮膚などの体細胞を、改めて分化、増殖できる初期の細胞の状態にもどせたことにある。山中教授は、ES細胞と体細胞を融合すると初期の若い細胞にリセットされることから、この現象にかかわる遺伝子に着目した。重要な役割をする4種類の遺伝子を突き止め、マウスの皮膚細胞に導入した結果、さまざまな細胞に分化することが分かった。

今回の、誘導多能性幹細胞(iPS細胞:induced Pluripotent Stem cell)は、既に分化をを終えた細胞から再分化させて、初期の細胞に戻す技術のようです。
取りあえず一番の倫理的課題である「受精卵」の使用*2をしなくても幹細胞を作ることができるという部分が今回の画期的なところだと思います。
まだ、課題は多いのでしょうが注目です。
http://www.frontier.kyoto-u.ac.jp/rc02/index-j.html

*1:胚性幹細胞:Embryonic Stem cell

*2:受精をした時点で、「将来人として生まれるべき命である」という倫理問題

兎が鳥であるように……。

兎の数え方は「一羽、二羽・・・」と数えるのですが、日本が仏教原理主義であった頃、4本足の動物は食してはいけませんでした。そのため、兎の耳を羽に例えて「鳥である」としたわけです。そのため、現在でもそのなごりとしてウサギの数詞は「羽」と数えるのです。
ちなみにお酒も厳禁でしたが、あれは飲んだらからだが暖かくなるお湯と言うことで「般若湯」と言うのだそうで……。

あるオーストラリアの政治家が「魚の定義」について熟考した結果、「ワニは魚である」とする新案を国会に提出、このたび承認された。

法の穴をかいくぐるのが人間の性と言うものでしょうか……。
むしろ元の法案を訂正した方が早いのではと思ったのです。